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2018年 9月 20日 ドイツから、つくば校の皆さんへ。

Guten tag!

つくば校の皆さんお元気でしょうか!?

渡辺です。さて、私は今どこにいるでしょう?

 

そう、絶賛ヨーロッパ周遊中です。

写真はドイツのライン川を臨むケルン大聖堂と、渡辺。

9月に入ってから、ドイツを中心にヨーロッパの都市の視察に訪れています!

え、何しにヨーロッパなのかって?

私は大学院で都市計画という学問を専攻しており、ヨーロッパの都市は日本と違う「制度」、「政策」、「歴史」、「建築」、「宗教」、「社会問題」など様々なバックグラウンドの違いを抱えています。それらを比較・考察するためヨーロッパの視察に訪れています。

つまり、簡単に説明すると3週間の短期留学です。

すでに

【ドイツ】

フランクフルト、ケルン、ボーフム 、ドルトムント、エッセン、デュッセルドルフ

【オランダ】

アムステルダム、ロッテルダム

の視察を終えたところ。皆さんも一度は耳にしたことがある都市が多いのではないでしょうか?

このあと

【ベルギー】

アントワープ、ブリュージュ、ブリュッセル

【フランス】

パリ

を訪れて来週日本に帰国します。あぁ、日本食が恋しい…。(日本に帰ったら最初に食べるのは水戸納豆と決めました)

ちなみにこのブログはオランダからベルギーへ向かう列車の中で書いています。

ココです。

そしてさすがはヨーロッパ。国境付近に景色を遮る何もありません。あるのは一面の牧場と小麦畑、そして風力発電施設だけが車窓から見えます。

せっかくなので、こちらの体験を少しだけ紹介しましょう。

 

①サッカー

ドイツといえばサッカー。ドルトムントの滞在中にドルトムントvsフランクフルトの試合があったのでもちろん観戦。なお、ドルトムントには日本の香川真司選手、フランクフルトには元代表キャプテンの長谷部誠選手が在籍しています。

この興奮、写真だけでは伝えきれないのが残念でなりません…。日本のプロスポーツの比にはならない程、白熱しているので一度見に行く価値は大いにあります!

なぜ、こんなにもドイツではサッカーが盛り上がるのか。ドイツ人に聞いてみました。

「ドイツでは中世の時代から都市対抗の競争意識が激しく、現代ではそれがサッカーに置き換えられている」ということでした。

サッカーに限らず、現代でも中世城壁都市時代の名残は地図からも見て取れます。

一度Google マップを見てみると一目瞭然ですが、ドイツの都市は未だに中世の特徴である「放射環状型」の都市構造をしています。

それらの都市はアウグスブルク、ハンブルク、ヴォルフスブルクなど「城郭」を意味する「~ブルク(brug)」という名前になっていることが多くあります。

なお、我らが茨城県の「茨+城」をドイツ語に直訳すると「Rosenbrug(ローゼンブルク)」となります。めちゃめちゃカッコいい響きです。。。笑

 

②言語

・ドイツ人はドイツ語はもちろん、若い人ならほとんどが英語を堪能に話していました。

・オランダ人はオランダ語に加えて老若男女のほとんどが流暢な英語を扱えます。さらに、言語的にドイツ語も近いので、ドイツ語も話せる人が大多数います。

・さらにベルギーでも公用語のオランダ語(フラマン語)、フランス語(ロマンシュ語)に加え、やはり英語やドイツ語が扱える人が多くいます。

 

これからも分かる通り、どこに行っても英語は話せて当たり前、という扱いを受けます。むしろ、「あなたは母国語と英語が話せる事は分かったわ。で、あと何語が話せるの?」というようなスタンスで会話が始まる印象を受けました。

またヨーロッパは国境が無いため、電車に乗っていればどこまででも移動できますが、国境を跨ぐ毎に次から次へと聞こえてくる言語が変化します。さっきまでドイツ語の車内アナウンスが聞こえていたかと思えば、乗客の会話がオランダ語になり、気がつけば街中の看板がフランス語に変わっている事など当たり前のように起こります。

実際に日本と比べると、僅かな面積に多くの国々が密集しているのが分かりますね。

そのためやはり多くの人々を結びつける言語は「英語」という事になります。

高校生の皆さんには耳にタコができる程言われていると思いますが、これからの国際社会で英語が話せないということは、「対等な立場の人間ではない」と見なされてしまうので、本当に英語は勉強しておいて損はないでしょう。可能なら大学進学後、第二外国語も堪能に扱えるような人財に成長してください!

 

③治安

これも有名な話ですが、日本の治安は世界的に見て極めて優れています。こちらに来てから改めて痛いほど実感しています。

というのも、今回の目的は観光ではないため、通常の日本人観光客なら絶対に訪れないであろう地区も多く訪れました。

低所得者住区や難民居住区です。そこではここのブログでは到底書けないような危険な体験に何度も晒されています。

そしてヨーロッパと言えども物乞いやスリ、犯罪の温床となるスラムが至る所に存在し、今後解決すべき都市の問題として重要なポイントとして掲げられています。

今日、日本で皆さんが享受している平和という当たり前は、世界では全く当たり前ではありません。これは肝に命じて置かなくてはなりません。

※なおトイレについて。日本にはコンビニやショッピングセンター観光地、駅などそこらじゅうに設置されています。しかしヨーロッパではほとんどの場所で有料です。これも治安の差異から起こる現象のようです。

 

④文化

とは言っても日本よりもヨーロッパの方が先進的である点も数多くあります。その一つが、長い歴史の上に築かれた「建築」文化ではないでしょうか。ヨーロッパの建築が生み出す都市景観はまさに圧巻です。どこで、何に、レンズを向けても良い写真が撮れます。

歴史的建築物も、

ただの夜景も、

ただの駅舎も、

現代建築も。

ヨーロッパは建築先進国です。

 

一方、ヨーロッパに来てからの後悔。それは、大学受験の時に世界史を勉強していなかったこと…。

私は大学受験の時、地理は習っていたため、現代都市の話なら良く理解できます。建築の歴史や宗教の話になると、1から勉強しなければならないのでサッパリ…。

世界史をやっていれば、もっと今頃楽しめた気がしてなりません。。。

(世界史と地理を選択している人は、海外旅行はかなりエキサイティングなものになるはず!?もちろん日本史も国内旅行で役に立つでしょう)

 

⑤まとめ

今日のブログはまとまりのない長すぎるものになってしまいましたが、要するに皆さんに伝えたいのは、

 

「英語、大事」

 

以上です。

聞きたいことがあれば帰国後に土産話として聞いてください。

それでは来週、日本へ気をつけて帰りますね!

今日のブログは以上!

Bis morgen!

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