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2018年 9月 12日 浪人を考えているあなたへ
こんにちは紀藤です。
急に涼しくなってきましたね。もう夏が終わってしまったのかと実感して寂しいです。
大学が始まる前に一度自分の通っていた校舎に顔を出しておこうかなとか考えています。みんな元気かなぁ。
さて8月のセンター試験本番レベル模試が終わり、三者面談をしていよいよ二次対策に入った受験生が多いですね。中には第一志望を下げざるを得なかった人もいるでしょう。そんななかで
「本当に行きたい大学のために浪人すべきか」と悩んだり
「浪人すれば1年あるし、合格できるんじゃね!?」とか思っている人いるのではないでしょうか。
そんな皆さんに、浪人経験者として少しお話したいと思います。
■浪人は受からない
なぜか。だって浪人生は「現役で落ちた人の集団」だから。
浪人生の予備校は大体現役生と建物が分けられていて、交流がほぼありません。
そして、難関大学を数点差で不合格だったような人は、新宿やお茶の水にあるようないわゆる「一号館」に通います。
つまり、「すごい人」が周りにいない。むしろやる気がなかったり、無理やり通わされたり、努力の仕方が間違っていたり。そんな人たちばかりの集団が現役以上に合格率が良いなんてありえないのです。
浪人している人の多くは現役の時に合格した大学、またはそれより下のレベルの大学に通うことになると言われています。
実は、私も現役の時より志望校のレベルは下げています。
それなのに初めから決めていた第一志望に合格できたのは校舎で私だけ。
この現実をどう受け止めますか。
■浪人の現実
文章にすると大変なことになるので箇条書きにします。
・GW明けには生徒の2割、9月には4割の生徒が来なくなる。
・たくさんの居眠りをしている生徒。
・大学生をエンジョイしている同級生に連絡しずらい。
・勉強以外の全てに罪悪感を覚える。
・自分のために生きなきゃいけない。
・誰からも必要とされない。
・原因がわからないストレス。
私は
・一時期不眠症になった。
・自分が生きるためにご飯を食べるのが馬鹿らしくなって食べられなくなった。
・人の声が聴きたくて、ラジオ・生放送のテレビに縋りついた。
そして
・浪人生の苦しさは浪人している人にしかわからない。
どんなに勉強が好きでも、第一志望への想いが強くても、孤独と自分の人間としての弱さに1年間向き合い続けなければなりません。その覚悟がありますか。
■受かる浪人生の条件
それは「現役で全力を出しきったこと」
どんなに難しい状況でも、本番で1点でも多く取るために努力し切り、そして不合格をしっかり受け止めた人しか浪人では戦えません。全力を出して、その結果を受けて初めて次の成長へ1歩を踏み出すことができます。
全力でやらない人は「本気を出せばできる」という逃げの言い訳を作っているだけです。
今の時期から浪人を考えることは目の前の今年の受験から逃げているに他なりません。
現役で受験から逃げた人は浪人でも逃げることになります。
まずは目の前の受験、目の前の第一志望のために全力を出しきること。
受験が終わって、合格して、それでも諦めきれない大学があるならご両親に頼み込んで浪人させてもらいましょう。そこまでの気持ちがあるなら許してもらえると思います。
また、今の志望校に納得できないのならすぐに担任の先生と相談しましょう。自分が納得しなければ勉強に気持ちも入らないし、これは今すぐに解決すべきです。
厳しいことをたくさん言いましたが、実際受験は厳しい世界です。
厳しいからこそたくさんの人に支えられて、自分も成長できるのです。
厳しいと知っているから、受験生を支えたくて私は担任助手になりました。
一緒に頑張っていきましょう。今日のブログはここまで。