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2021年 6月 6日 6/6 ワークショップの感想
こんにちは!担任助手の河野です。
今週末は文化祭が控えている方も多いのではないでしょうか?私は高校最後の年こそ開催できませんでしたが、文化祭は楽しい思い出の一つです。クラスの出し物でガパオライスを作ったり、部活では大勢のお客さんの前で演奏したりと、充実した日になりました。こういった行事は本番ももちろんですが、準備期間が楽しいものだったりもしますよね。皆さんもコロナ禍での開催で制限が多々あったかと思いますが、楽しめたでしょうか?ぜひお話聞かせてください!
さて、今日のテーマはトップリーダーと学ぶワークショップの感想をお伝えしたいと思います。
先日5/30に行われた池谷裕二先生の講義を聴講してきました。
参加された生徒の方はZOOMでの参加でしたが、私は新宿まで足を運び、目の前で先生のお話を聞くことができました。
まずは新宿駅で30分ほど迷いました笑
余裕を持って到着したはずだったのですが、さすが一日平均乗降者客数がギネスに乗るほどの迷路駅。東京の洗礼を受けた気がしました…
そんなことはさておき、無事に到着しました。コロナ禍前に参加したことのある生徒はわかるかと思いますが、ビルの15階の大きな講堂でワークショップが行われます。会場に入っただけでもとてもワクワクします。
今回のテーマは「脳を知る・脳を拡張する」でした。
初めに先生の自己紹介と脳についてのお話がありました。
先生自身、小学生の頃はよくは無かったようで、今でも九九ができないとおっしゃっていました。独自の計算方法で瞬時に解いているらしいです。これは意外でした。
また、小さい頃から多趣味でいろいろなに目を向けていたそうです。先生のお父さんが、先生が好きそうな図鑑などを持ってきて、車や電車はなぜカーブするのか?などという、物事に疑問を持つ力を養ったとおっしゃっていました。
続いて脳についてのお話です。
学習の鍵を握る海馬(記憶の製造工場)のお話です。
海馬は脳の一部ですが、海馬からはシータ波とリップルという脳波が出ています。
シータ波:注意・積極的探索
リップル:茫然・睡眠・リラックス
といった特徴があるそうなのですが、この二つのうち、どちらの脳波が出ている時が学習効果が高いと思いますか?
これはシータ波が出ている時の方が学習効果が高いです。シータ波が出ているときLTP(Long -term -ptentiation)という現象がおこりやすくなるからです。この現象にはシナプスが関係しているのですが、シナプスは使われれば使われるほど信号が通りやすくなるため、復習すればするほど定着しやすくなる、ということだそうです。
シータ波は歩いている時、リップルは睡眠時に発生するため、皆さんも学習効果を高めたいときは歩きながら勉強するといいかもしれませんね。歩かなくとも、周りの景色が変わるような状況(乗り物に乗っている間など)でもいいそうですが、歩いている時が一番シータ波が出るらしいですよ。バスや電車の移動時間の学習はきちんと効果があるものです!スキマ時間、活用していきましょう!
そして、池谷脳AIプロジェクトなるもののお話も聞くことができました。
新たな能力を脳移植する、とのことでした。
1つ例を紹介すると、ラットに英語とスペイン語を聞き分けさせるというものでした。
英語とスペイン語では音波が違うため、鼓膜の振動も変わり、そのことによってわれわれは聞き分けていますが、ラットは脳では聞き分けられているのに、ラット自身がそのことに気づいていないそうです。そこでAIでの測定結果をラットの脳に戻したところ、英語とスペイン語を聞き分けることのできるスーパーなラットが誕生したようです。
この他にも方角を認識することのできるラットなど、面白いプロジェクトが行われていました。気になった方は調べてみてください。
ここまでざっとお話ししてきましたが、やはり人から聞くより自分の耳で、目の前で聞いた方が断然楽しいです。実は今回私も初めてトップリーダーに参加したのですが、行く前は別に興味があったわけではありません。声をかけられてなかったら行ってませんでした。文理も違うし話がわかるのかな?とも思っていましたが、そんな心配はどこへやら、最後はいいこと聞いたな、と得して帰ってきた気分です。
一つ自分の見識が広がります。将来何をしたいのか定まってない人ほど積極的に参加して欲しいイベントです。自分を知らない世界を知ることができます。
まずは一度、参加してみることを強くお勧めします。
それぞれの分野の最前線で活躍されている先生の話なんてそうそう聞けませんから!
次は6/19 に伊丹健一郎先生が講師としてワークショップが行われます。
参加して損はしませんので、ぜひ参加して感想まで聞かせてください!
長くなりましたが興味を持っていただけたら嬉しいです!
次回は秋葉先生です。お楽しみに!