ブログ | 東進ハイスクール つくば校 大学受験の予備校・塾|茨城県 - Part 61

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2023年 2月 20日 大学での勉強ってどんな感じ?~水文科学編その1~

皆さんこんにちは!

月曜日担当の澤です。

 

さて今週からは、水文科学編です!

まず今回は水文科学とはどんな学問なのか、大学3年生なりに紹介したいと思います。

 

私たちは普段から生活の中で水を使っていますよね。

地球上の水について考えたとき、最も量が多いのは海水ですが、そのほとんどはそのままだと私たちが生活に使うのが難しい水です。

私たちが水資源として利用できるのは淡水であり、大気中の水が降水として陸域にもたらされたときにアクセスできるようになる、ということになります。

また、水は使うと汚れます。

水環境は私たちの生活に強く影響し、また、私たちの生活に水環境が規定されるという相互作用があるのです。水環境を正しく理解することは、私たちの生活を維持していくうえで非常に重要です。

その役割を担うのが、水文科学なのです。

 

私自身は大気科学を学びたい、というモチベーションで地球学類に進学したのですが、入学後から今に至るまで水文科学も学ぶことで、その重要性や面白さを感じる機会が頻繁にありました。

最終的には大気科学専攻となりましたが、水文科学という学問を知らない高校生が多い(私もそうでした)ということは非常に勿体ないのでは、と思っています。

この記事を通して少しでも興味を持ってくれる高校生の方がいたら嬉しいな、というモチベーションで書いていきたいと思います。

 

次回からは、水文科学分野の授業ではどんなことを学ぶのかについて紹介していきます!

 

明日のブログ担当は高木先生です。

お楽しみに!

 

2023年 2月 19日 共通テスト本番レベル模試がありました!

みなさんこんにちは!

東進ハイスクールつくば校担任助手の平須賀です。

 

本日2月19日、東進ハイスクールでは、

共通テスト本番レベル模試が開催されていました。

 

共通テスト本番レベル模試とは

大学入学共通テストと同じ出題形式・レベルの本番レベル模試のことを言います。

 

つくば校の生徒は先月受験した共通テスト同日体験受験のあと、その結果をもとに勉強計画をたて、

高校の定期試験のテスト期間と被っている生徒が多くいる中、計画的に勉強に取り組んでいました。

 

その成果がでていたら嬉しいですね!

 

次の共通テスト本番レベル模試は4月です!

一問でも多く問題が解けるように頑張りましょう!

2023年 2月 13日 大学での勉強ってどんな感じ?~大気科学編その3~

皆さんこんにちは!月曜日担当の澤です。

さて今日は、大気科学編としては最後です。私が今年度履修した実験・野外実習についてお話します。

 

 

実験の授業は2年生からあるのですが、割り当てられた授業のコマ数的にも、実質的なスタートは3年生になるのかな、と思います。

春学期の大気科学実験では野外観測、秋学期はコンピューターを用いたプログラミングを学びました。私は中高で地学を学んでおらず、物理や化学の授業でも実験をすることはなかったので、非常に新鮮でした。

 

 

話したいことはいろいろあるのですが、今回は秋学期の野外実習に絞ってお話したいと思います。

授業を担当してくださった先生が登山好きであることもあり(?)、野外実習では筑波山登山を行いました。もちろん登山だけではなく、途中途中で温度計を用いて斜面における気温を測定していました。

 

ところで皆さん、斜面温暖帯という言葉を聞いたことはありますか?

 

対流圏について考えたとき、「上空では気温が低い」ということは、皆さん感覚的に分かっていることだと思います。しかし、筑波山のようになだらかな斜面が見られる山では、標高が低い場所に比べて高い場所の方での気温の方が高くなることがあります。詳しい説明は筑波大の植田先生のHPを見てもらえると非常に分かりやすく説明されているので、興味のある方はぜひ。

 

実際に、筑波山の中腹は周囲に比べて温暖であり、それを活かして観光目的のみかん園が見られます。

私たちも登頂したあとに訪問しました。登山後のみかんは非常に美味しかったです(笑)。

 

それはともかくとして、身近な山であるにも関わらず、私は筑波山がみかん栽培の北限であることや、その背景に斜面温暖帯があったことを全く知らなかったので、非常に勉強になりました。身近なところにある素朴な疑問を大切にすることが自然科学の一歩なのかな、と考えもします。

 

 

大学での勉強は、大学の教室に留まらず、外に飛び出していくことも多いです。

機会が巡ってきたらぜひいろいろなことに挑戦してみてください!!

 

 

次回からは水文科学についてお話します。

水文科学?って何だ?と思っている読者の方も多いかと思いますので、まずはどんな分野なのかということからお伝えしていきます。読んでいただければ嬉しいです!

 

明日のブログ担当は高木先生です。

お楽しみに!

 

2023年 2月 3日 不断前進のまつもとブログVol.2 ~最近の生活事情~

皆さん、こんにちは!金曜日担当の担任助手1年の松本です。

先週からブログの連載が始まりまして、今回は第2回です。試験が終わるまではゆるっと最近の事情について書いていきたいと思います。今回は特に短文ですが、お許しを。。。

前回のブログでも触れましたが、僕は現在期末試験真っ最中で来週の月曜日まで試験が続きます。自分の学科は夏と春の長期休み前にまとめて期末試験が設けられており、今は秋学期分の試験が行われています。夏と比べての大きな違いは、今回の試験はそれほどかつかつに進んでいるわけではないということです。

実質の試験日は3日間なのですが、一般入試・土日などで試験ごとの間が中2日開きます!そのため、日程に少々余裕ができており、次の試験日までは猶予があると捉えることも可能です。

しかし、時間があるから、大丈夫という感じで勉強のテンションを下げてしまうと、あっという間に貴重なはずの勉強時間がなくなってしまうなんてことも起こりえます。試験前に日程が発表されたときに試験ごとに2日開くと分かると、時間ができる!とか言う声もあるし、その反面テスト期間が長いから、集中力が切れそう・・・など僕の友達からも様々な声が上がっていました。

感じ方は人それぞれだと思いますが、僕個人的には後者で、期間が長く続のは試験という不安を長期にわたって抱えることにもなりますし、テスト期間中の勉強はこれまでの確認を短期間でバッ!とおさらいして臨みたいのであまり好ましくは感じていないです(笑)早く終わったらなーって。やはり、妙に長く感じてしまいますね・・・

期末試験が終わり、そのあと翌日に1日授業を挟んだのち1年次の全日程が修了し、春休みへと入ります!

 

本日試験2日目が終わり、残すは月曜日の3科目です!!

ラスト皆さんが校舎で頑張る姿を見ながら、僕自身も頑張ります。次回は、1年次の学びを振り返りつつ、進めていきます!!また来週!!

 

さて、月曜担当の澤先生にバトンタッチします!!

 

 

2023年 1月 30日 大学での勉強ってどんな感じ?~大気科学編~

皆さんこんにちは!

月曜日担当の澤です。本日は前回予告した通りに具体的な勉強内容を紹介していきます!

今回を含めて3回、大気科学についてお話していこうと思います。

 

 

大気科学分野の研究については、私たちの普段の生活にも生かされています。

例えば、皆さんが利用している気象予報についても、大気科学、とくに気象学の知見を基に行われています。

昨今取り沙汰されることが多い地球温暖化について、その予測は大気力学気候システム学の知見を基に行われています。

 

紹介したいことはいろいろあるのですが、今回はその中でも気象学に絞ってお話します。

そもそも気象学とは?大気力学とか気候システム学とか言われても何が違うのか分からない!という人も多いかと思います。私も正しい説明ができるかと言われたら正直怪しいです(本当はよくない)…。

学問的な定義については専門書等に譲るとして、大まかな認識としては、扱う現象のスケールによって区分されると思ってもらっていいのではないかと思います。気象学は比較的小さなスケール(マイクロスケール、メソスケール)の大気現象を扱う学問です。

 

興味を持ってもらえそうな話題…ということで、春学期に気象学の授業を受けた中で、割と自分の中で衝撃を受けたことについて紹介してみようかと思います。

地理選択の皆さんは、教科書の比較的前の方のページでフェーン現象についても学んでいるのではないかと思います。

高校の教科書的では、フェーン現象は「空気塊が山を越える際に雨を降らせ、反対側の斜面を乾いた空気が下りる」という現象であると説明されます。この説明を聞くと、「フェーン現象って降水とセットなんだ!」という認識になりますよね。

ですが、実はそうではないんです…。

フェーン現象が頻繁に見られる富山県での研究で、降水を伴うフェーン現象は全体の1割にも満たないことが明らかになっています。

そもそも、フェーン現象は大きく分けて2通りの仕組みで起こります。

1つは先ほど述べた通り、教科書に記載がある、降水を伴うものです。湿った空気塊が山にぶつかって斜面を上ると気温が下がり、水蒸気が凝結して雨を降らせます。雨を降らせた後の乾いた空気が反対側の斜面を下って、反対側の斜面の風下では気温が上がります。

もう1つは雨を伴わないもので、もともと高所にある空気が斜面を下りて気温が上がります。

後述のパターンがフェーン現象としては主であり、先行研究でもそれが知られていますが、なぜか日本の地理の教科書では降水を伴うものが主体のような記載が多いらしいです。不思議ですね…。

より詳しい研究内容を知りたい人は、ぜひ筑波大学の日下博幸先生のHPや関連記事・論文に目を通してみてください!

 

身近な(?)例としてフェーン現象を挙げましたが、このように、高校で学んで当たり前だと思っていたことが実はそうではない、あるいは間違っている、ということもあります。

大学での勉強はより専門的になるので、高校までの勉強とはまた違った楽しさがあります。皆さんにもぜひ、実感していただきたいです。

 

 

次回のブログ担当は高木先生です。

お楽しみに!

 

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